九条の大罪の山城祐蔵はなぜ悪徳弁護士に?最後は弁護士資格を失ったの?
ウシジマくんの作者、真鍋先生が送る本作。
ウシジマくんに負けないくらい性格が歪んだ登場人物が次から次へと出てきます。
半グレはもちろん歪んでいるのですが主人公・九条と同じ職業である弁護士でも性格が歪んだ人は出てきます。
その名は山城祐蔵。弁護士にして九条が元々いた弁護士事務所のボスであります。
そんな山城弁護士について触れていきます。
なぜ悪徳弁護士になった?
元々は同業者からの人望も厚く慕われていた山城。
有名な事件を扱い、有名な弁護士になった後に本業以外にビジネスを広げたが失敗。
多額の負債を抱えました。
その負債を反社会的勢力に穴埋めしれもらってから半グレとの付き合いが始まったそうです。
結果、山城は金の亡者となってしまいます。
時間がかかる民事事件を取り扱わず、ある種パニック状態になっている刑事事件を中心を手がけるようになります。
三時間の相談で100万円の相場、そしてそんな金額を払える面々ですから
反社もしくはお金持ちのみが顧客となりました。
いまだに顧客先の開拓のため選挙パーティーで有望な見込み顧客の開拓に勤しんでいるようです。
最終的に弁護士資格を失ったのか?
介護施設での虐待事件をきっかけに凋落
反社会的勢力でもある介護施設の代表・菅原と手を組み
入所者である家守さんを虐待の末に介護施設に全財産を寄付するよう強要。
強要の過程で激しい暴行を加えた事が明るみになり、その場が危うくなります。
結果、かつての愛弟子である九条から「弁護士バッジを外してもらう」と言われるようになってしまうのでした。
弁護士資格を失ったのか?
結論、失っていないでしょう。
山城は九条に対して激昂して「お前を潰す!」と言い放ちましたが
高級ホテルで2人で多量のお酒を飲むだけでした。
息子とも思っていた山城にはひどい事をできなかったのでしょう。
そんな中で酔いつぶれた山城を横目に九条は山城の弁護士バッジを取っていくのでした。
確かに名目上、弁護士バッジを外してもらいましたが調べてみると弁護士資格を取り消されるのは
懲戒処分を受ける事は必要です。
また弁護士バッジをなくしても自費で再発行してもらうことも可能なので、九条が弁護士バッジを取った段階では
山城の弁護士資格は有効となります。
ただ介護施設の虐待騒動をきっかけに懲戒処分を受ける可能性は十二分にあるでしょうが、それはまた後の話となります。
(事実、介護施設に寄付した財産は九条が弁護した原告に戻ってきています)