ヴォルデモートが死んだ理由は？最後ハリーがアバダケダブラ使ったから？
「ハリー・ポッターと死の秘宝」のホグワーツでの最終決戦で、ハリーはヴォルデモートを倒しました。
ハリーは「アバダケダブラ」の呪文を使ったのでしょうか？
ヴォルデモートが死んだ理由について解説します。
最強の呪文アバダケダブラについて
ハリー・ポッターシリーズでは、使うことがタブーな呪いが３つあり、「許されざる呪文」と呼ばれています。
- 服従の呪い：インペリオ「服従せよ」⇒相手を服従させ、思いのままに操る。
- 磔の呪い：クルーシオ「苦しめ」⇒死んだ方がマシだという程の痛みを与える。
- 死の呪い：アバダ・ケダブラ「息絶えよ」⇒一撃で相手の命を奪ってしまう。この呪いから生き残ったのはハリー唯ひとり。
ヴォルデモートと死喰い人たちは、これらの「許されざる呪文」をためらいなく使用します。
呪文は使い放題で、自分へのダメージはないようです。
ただし、使うことが許されていない呪文なので、ベラトリックスのようにアバダ・ケダブラを使って捕まると、アズカバンに投獄されます。
ヴォルデモートが死んだ理由は？
最後の決戦で、ヴォルデモートの「アバダケダブラ！」という死の呪文とハリーの「エクスペリアームズ！」という武装解除の呪文がぶつかりあいました。
その結果、ヴォルデモートの死の呪文はヴォルデモート自身に跳ね返ってしまい、結局自滅してしまったんです。
これには杖の問題が絡んでいますので、ちょっと説明が必要ですね。
ハリーの呪文で死んだわけではない
魔法使い同士が杖を持って戦ったとき、負けた魔法使いの杖は勝った魔法使いに仕えることになります。
魔法使いは他人の杖も使うことができますが、完璧には機能しません。
自分への忠誠心を持っている杖でないと、杖本来の力を発揮できないのです。
そこで問題となるのは、ヴォルデモートがハリーと対決した時持っていたニワトコの杖なんです。
この杖はダンブルドアが使っていたもので「死の秘宝」3つのうち一つに数えられるほどの最強の杖でした。
ヴォルデモートは、ダンブルドアの死後ニワトコの杖を使うようになったのですが、どうもその力を発揮できていないと感じていました。
それもそのはず、杖の忠誠心はヴォルデモートに向けられていなかったのです。
ダンブルドアは殺される前にドラコ・マルフォイの武装解除呪文によって杖を奪われました。
だから杖の忠誠心はドラコに向き、杖はドラコが気づかないうちに彼のものになりました。
その後マルフォイの館を脱出する際ハリーがドラコから杖を奪いとったため、杖の忠誠心はハリーに向き、ハリーこそが真のニワトコの杖の所有者となったのです。
ヴォルデモートの自滅
ですがヴォルデモートはニワトコの杖が完全に自分のものになったと勘違いしていました。
実はハリーに忠誠を誓っているニワトコの杖で、持ち主であるハリーに向かって「アバダケダブラ！」という死の呪文を放つとどうなるか。
ハリーを殺すことはできません。杖は持ち主に害を及ぼすことはできないからです。
そしてハリーの「エクスペリアームズ！」という武装解除呪文とぶつかり合ったとき、ヴォルデモートの死の呪文はヴォルデモート自身に跳ね返ってしまいました。
こうしてヴォルデモートは自滅することになったんですね。
まとめ
ヴォルデモートが死んだ理由は、ニワトコの杖の忠誠心が自分にないことを知らずに使ったため、自分の死の呪いを自分で受けてしまったからでした。
自業自得とはこういうことでしょうねぇ。
手段を選ばず沢山の人の命を犠牲にして手に入れた秘宝により身を滅ぼしたヴォルデモート。
改めて死の秘宝の怖さを想わずにはいられません。
