耳をすませばの雫のお父さんとお母さんの仕事内容は？声優は誰なの？

人気が分かれる作品の一つとして「耳をすませば」があります。

本の虫である月島雫と夢追い人の天沢聖司の青春模様を描いた作品で、
この作品が好きではない人はきっと爛れた青春時代を送ったんだなと、
爛れた青春時代を送ったわたしは思うわけでございます。

ところで登場人物の名前を見て「ジブリらしくないネーミング」と思った人もいるかと思いますが、実は少女漫画雑誌で有名な「りぼん」で連載されていた同名の漫画が原作という事はあまり知られていません。

今回はそんな「耳をすませば」の映画の中であまり話題にならなかった雫のお父さんとお母さんの職業と担当された声優さんについて解説します。

雫のお父さんはどんな人

名前や仕事内容は？

作中でも理解ある父親として描かれている

雫のお父さんこと「月島靖也」
です。

世間一般の認識として図書館の司書、つまり公務員であるとされています。

ところでなぜお父さんが公務員として扱われているのか？
という話になりますが、

実は映画の中でお父さんの仕事を明確に「公務員」として明らかにしているシーンはありません。

お父さんの仕事が司書である事と映画冒頭のシーンで
「我が図書館にも」
という発言、そして雫がお弁当を届ける先として図書館に向かうと言った状況から

「お父さん = 司書 = 公務員」という推測をされているにすぎない状況なのです。

というのも、
お父さんは「郷土史家」という別の仕事、
いわゆる研究職ですが、その一面も持っているので、映画の中の描写だけ見ると

1：司書が本職。郷土史家が副業
2：司書は非常勤(つまり非正規)、郷土史家が本業
3：司書が本職、郷土史家は副業でも本業でもなく趣味
4：司書は非常勤、郷土史家は副業、つまりフリーター

簡単に考えるだけでも4つの可能性があるわけですね。

お父さんの仕事が深く掘り下げられなかったのは、あくまでも雫と聖司の物語である事から、という事でしょうね。

一応原作では郷土史家が本業という設定になっていますが、映像化に際して設定に変更を加えたのか、そもそも気にすらされていなかったかは不明です。

公務員なのにボロアパート住まい？

作中で家はボロアパートですが、仮に公務員なのになぜボロアパートなのか？

という意見もありそうですが、
作中の時代は映画の中でチラっと映ったカレンダーに1994年と表記されていますが、原作は1989年の設定になっています。

カレンダーの表記は恐らく映画化が決まって絵コンテの作業がその頃だったのではないか？

という予想をしていますが、1989年は公務員よりもサラリーマンの方が高収入だった時代でもあります。

仮にお父さんの職業が正規の図書館司書だったとしても
決して当時として高級取りではなかったというわけで、ボロアパートに住んでいてもおかしくないわけですね。

声優は？

声の担当をしたのは
立花隆さん
ジャーナリストであり評論家でもある方、そしてお父さん役が声優初挑戦との事です。

ジブリ映画は本職の声優を使う事が少ない事で有名ですが、俳優や女優だけではなくこういったところからも人を使うあたりやはり異色のスタジオですね。

尚、評価は棒読み過ぎてキツイという意見と素朴で良いという両極端な物だったみたいです。

雫のお母さんは？

名前や仕事は？

次に雫のお母さんである「月島朝子」です。

限られた時間の中で作品を表現する映画で設定の変更は良くあることですが、
実はお母さんは原作では専業主婦で、映画化にあたって職業に大きな変更が加えられています。

それにしてもこのお母さん43歳には見えませんね。

基本的には放任主義ではあるものの、

作中での雫の変化を感じ取る等観察は鋭さも目立つもののあまり目立った活躍が無かったりもします。

映画の中では子育てが一段落した為、学業を再開して修士論文の作成をしている、
という設定になっていて、月島家では全員が協力して家事をするなどのサポート体制を敷いています。

声優は？

声の担当をしたのは室井滋さんです。

他にもファインディング・ニモやドリーにも声の出演をしていますが、女優としての出演歴はかなり多く、お母さん役の評価はお父さん役の立花隆さんとは真逆で高評価だったみたいです。

まとめ

1：お父さんは図書館勤めではあるけど正規か非常勤かは不明
2：お父さんは郷土史家という仕事も持っているが、原作ではこちらが本業
3：お父さん役の立花隆氏の演技の評価は両極端
4：お母さんは設定が大きく変わっている
5：実年齢上に若い見た目
6：心配する役は父親に、口うるさい訳は姉に持っていかれている為、観察眼は鋭いけど影が薄い
7：声を務めた室井滋さんの演技は高評価