九条の大罪の金本はなぜ壬生に殺された?密告したのは曽我部だった?
闇金ウシジマくんを描いた真鍋先生が描く本作。
今回は1巻の「弱者の一分」の中で金本が殺された理由を私が推測しました。
金本。元力士で親もヤクザという筋金入りの半グレです。
今日はどうして金本が殺されたのか詳しい経緯を解説していきます!
時系列を整理
曽我部がコカインと大麻所持で逮捕+金本も逮捕
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金本は20日拘留の後に釈放
別の薬物密売。
税関で2.5kgのコカインが押収
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警察へ密告があり伏見組の幹部の愛人宅に警察が入り幹部が逮捕
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逮捕された日から金本は行方不明
(壬生に殺された)
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金本の同居人・ミヨコが警察に連絡
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金本の水死体が発見される。
そして元々コカインを受け取り、薬物の売人へ運ぶ予定だったのが金本
という時系列。
曽我部は出所後を考えて金本を壬生に殺させた
営利目的の麻薬取引で逮捕された曽我部。
主人公・九条の活躍により単純所持で刑期を3年→1.5年に短縮した曽我部。
しかし私は思います。
曽我部は「仮に1.5年で出所しても金本にいいように扱われるだけだ」という事に気付いたのでしょう。
曽我部は金本を亡き者にするしかなかったのかな、と。
しかし、ここで難しい問題があります。
仮に曽我部が警察に金本を密告したとしても金本は逮捕されるのみで
出所後に曽我部は壬生or金本に殺される事は確定的です。
反対に
曽我部が伏見組(金本の取引相手)を警察に告発すれば事態は変わってきます。
事件の経緯を考えると
コカインのやりとりを知っているのは伏見組・金本だけなので
伏見組が逮捕されると金本にも嫌疑がかかり金本が疑われると壬生にとっても都合が悪くなります。
壬生自身にも操作の手が及ぶ可能性があるからです。
結果、金本は壬生の手により殺害されたというわけです。
壬生は曽我部に何もしない
曽我部が警察に伏見組の幹部を密告できるくらいの情報を金本は曽我部に渡していたという事でしょう。
金本は脇が甘かった。
そしてすべての経緯を知っている壬生憲剛は
曽我部が出所した後も何か危害を加える事はないはずです。
金本を殺した以上、出所後に曽我部に危害を加えれば壬生自身も何かしら警察から疑われる事、
そして金本が亡き今、曽我部が壬生に不利益な事をする事がないからです。
道理を理解している曽我部はここまで計算して実行したわけです。
強い男です。
過去に少年院で壮絶なイジメを受けた結果、
自分が生き残るために必死になって考えて行き着いた結論なのでしょう。