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3人兄弟の物語の中身は?死の秘宝が3つ揃うと不死身になる?

2019/01/01
 

「ハリー・ポッターと死の秘宝」で秘宝の謎を解き明かすカギとなるのが「三人兄弟の物語」ですね。

この物語は、作中に登場する「吟遊詩人ビードルの物語」の中の最後の一編でもあります。

 三人兄弟の物語とは?

「三人兄弟の物語」は魔法族の間ではおとぎ話として知られている物語です。

三人の兄弟はある日の夕暮れ時、危険な川に差し掛かりました。

三人は魔法を学んでいたので杖を一振りし橋をかけ渡り始めました。

しかし、途中でフードを被った何者かに行く手を遮られます。

この人物こそ『死』でした。

『死』は三人の獲物に出し抜かれ、その死を我が物にできなかったことに怒っていました。
しかし『死』は狡猾でした。

三人の兄弟が魔法を使ったことをほめるふりをし、望み通りの褒美をさずけました。

兄弟が褒美を使ったことによりどういう結末を迎えたかが語られています。

3つの死の秘宝


三人の兄弟はそれぞれニワトコの杖、蘇りの石、透明マントを与えられます。

この3つがのちに死の秘宝と呼ばれるようになりました。

長男は「ニワトコの杖」を使い、その強さを自慢したために殺されて『死』のものとなりました。

次男は「蘇りの石」を使い今は亡き思い人(妻にと切望した人)を蘇らせたものの、
彼女がこの世になじめないのを見て自ら命を絶ち『死』のものとなりました。

三男は『死』が何年探しても見つけることができませんでした。

とても高齢になったときに「透明マント」を脱ぎ、古い友人として『死』を迎え、共にこの世を去りました。

3つ揃うと?

3つの秘宝すべてを手にした人物はいた?

ゼノフィリウス・ラブグッドの言葉が象徴するように、登場人物たちはこう考えました。

「もし三つを集められれば、持ち主は死を制する者となるだろう」
第7巻第21章より

アルバス・ダンブルドアはゲラート・グリンデルバルドと共に、死を制する者は無敵となるのではないかと解釈したことをハリー・ポッターに話しました。

ダンブルドアはニワトコの杖を所有し、蘇りの石の指輪を手に入れ、一時は透明マントを所有していたこともあります。

しかし、死から逃れることはできませんでした。

また、ヴォルデモートは「死の秘宝」を意識していませんでしたが、ニワトコの杖を手に入れていました。

しかし結局はハリーとの一騎打ちで自分の呪文が跳ね返り、死んでしまいます。

実はハリーだけが、三つの秘宝すべての所有者となったのですが、お気づきでしょうか?

全ての秘宝を手にした者は死を制する?

ハリーはなぜ死を制しないのか?

透明マントは、ホグワーツ入学の際にダンブルドアから受け取っていました。

スニッチの中の蘇りの石も、同じくダンブルドアから彼の遺品として受け取りました。

さらにニワトコの杖の所有者であったドラコ・マルフォイを打ち負かしたことで、杖もまたハリーのものとなったのです。

死を制することができるはずなのに、ハリーはどうしてそうしなかったのでしょうか?

それは、自分のために犠牲になる人をこれ以上増やしたくない、という思いからです。

ハリーが死を受け入れようとした時

ハリーが死ねば、彼らが死ぬ必要はなかったのです。

それゆえダンブルドアやヴォルデモートと違い、ハリーは自らの死を受け入れようとします。

1度目は、透明マントをかぶり、蘇りの石でよみがえらせた死者たちと共に禁じられた森のヴォルデモートのもとに赴いた時。

自らは杖を抜くこともなくヴォルデモートの呪文を受けて斃れます。

しかしこの時には、ハリーの中にあったヴォルデモートの魂が死んだために、ハリーの魂は救われ生き返ることができました。

2度目は、1度目のヴォルデモートの呪文で倒れ、ハグリッドの手でホグワーツに運ばれた後のこと。

生きていることをナルシッサ・マルフォイ以外には悟られることなく再び透明マントをかぶり学校内での戦いに身を投じたハリー。

ついにヴォルデモートと二人きりで対峙します。

1度目の対決で自ら仲間たちの盾となり死を迎え入れることを決意したハリーには、ある魔法がかかっていました。

そうです!ハリーの母リリーがハリーにかけたのと同じ魔法です。

だからこそ2度目の対決でヴォルデモートの呪いを受けた時も、その呪文はヴォルデモートに跳ね返りハリーは無事だったのですね。

死の秘宝が3つ揃うと不死身になる訳ではありません

いつかは死を受け入れるべき時がくる、という覚悟を持って生きることで

結果的には死を遠ざけている時間が長くなる、ということではないでしょうか。

まとめ

ヴォルデモートとの2度にわたる対決では、ハリーは毎回対決の直前に透明マントを脱ぎ捨てて姿を現しています。

「三人兄弟の物語」を思い出してみましょう。

三男はずっと「透明マント」を身に着けていたために、『死』が何年探しても見つけることができませんでした。

ハリーの行いは三人兄弟の中で最も長生きし、おだやかで幸せな人生を送った三男を思わせますよね。

人間はすべからく死に向かって生きるもの。

死に向き合い、あえてそれを受け入れて生きていこうとするハリーのこの姿勢は、ぜひ見習いたいものですね。

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