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かぐや姫の物語の天女の歌の歌詞『人の情けを育みて』の意味とは? 【歌の考察】

2019/03/05
 

かぐや姫の物語は絵だけでなく、劇中で流れる音楽についても評価されています。

 

歌詞だけでも、かぐや姫の物語のストーリを表現しているのが凄いと思います。

作品を観た後に改めて歌詞を見ると納得すると思います。

 

今回は劇中歌の天女の歌の歌詞の意味について深掘りしていきます。

かぐや姫の物語の天女の歌

天女の歌とは劇中歌

かぐや姫の物語には、歌やメロディも細かく作られている事が有名です。

 

その中でも高畑勲監督が作詞作曲した天女の歌は作品を際立たせていると好評のようでした。

 

その他の劇中歌は、わらべ唄いのちの記憶があります。

 

ちなみわらべ唄の作詞作曲も高畑勲監督なんです。

アニメ映画の監督業だけではなく、作詞作曲をしてしまう所が凄いと思います。

 

天女の歌を聞くとわかるのですが、日本特有のメロディと和を連想させる構成になっています。

ちなみに動画がこちら

※冒頭はわらべ唄から始まります。

かぐや姫の物語は日本が誇るジブリ作品ですし、アカデミー賞にもノミネートされました。

この作品を観た海外の方が天女の歌を聴いただけでも、日本の和というものを強く印象に残せてもらえたのではないかと思います。

絵コンテだけでも、まるで筆で書いたようなタッチで素晴らしいのですが、この劇中歌が流れる事によって「かぐや姫の物語」という作品になるのだと思いました。

天女の歌の歌詞『人の情けを育みて』の意味とは?

天女の歌の歌詞

天女の歌
作詞:高畑勲 坂口理子 作曲:高畑勲

まわれ めぐれ めぐれよ 遥かなときよ
めぐって 心を 呼びかえせ
めぐって 心を 呼びかえせ
鳥 虫 けもの 草 木 花
人の情けを はぐくみて
まつとしきかば 今かへりこむ

人の情けを育みての意味とは?

天女の歌の歌詞に出てくる、人の情けを育みての意味についてネット上でが議論されています。

僕もこの歌詞について気になったので考察してみました。

 

人の情けを育みての意味は人情を知ったという事だと思いました。

 

まず、「まわれ めぐれ めぐれよ 遥かなときよ」というのは今までかぐや姫が地球での生活してきた思い出であり。

「めぐって 心を 呼びかえせ」を2回繰り返している部分は思い出や記憶を思いだせという意味だと考察します。

そして「鳥 虫 けもの 草 木 花 人の情けを はぐくみて」という部分は、地球で生活した中で知った動物や植物、そして人情を心に育んだ。

僕の解釈として、「育んだ」は感じた気持ちだと思いました。

最後の歌詞で「まつとしきかば 今かへりこむ」という部分は実際に百人一首中納言行平の句で使われている言葉で本当にあなたが待っているなら、すぐにでもここに帰ってきます。という意味だそうです。

 

天女の歌の歌詞そのものが、かぐや姫を表現していると考察します。

タイトルも天女の歌となっていますし、かぐや姫はもともと月の世界の住人で天人だからです。

 

また天女の歌はわらべ唄の続きの歌との事でした。

 

天女の歌とわらべ唄の歌詞を合わせてみました。

まわれ まわれ まわれよ 水車まわれ
まわって お日さん 呼んでこい
まわって お日さん 呼んでこい
鳥 虫 けもの 草 木 花
春 夏 秋 冬 連れてこい
春 夏 秋 冬 連れてこい

まわれ まわれ まわれよ 水車まわれ
まわって お日さん 呼んでこい
まわって お日さん 呼んでこい
鳥 虫 けもの 草 木 花
咲いて 実って 散ったとて
生まれて 育って 死んだとて
風が吹き 雨が降り 水車まわり
せんぐり いのちが よみがえる
せんぐり いのちが よみがえる

まわれ めぐれ めぐれよ 遥かなときよ
めぐって 心を 呼びかえせ
めぐって 心を 呼びかえせ
鳥 虫 けもの 草 木 花
人の情けを はぐくみて
まつとしきかば 今かへりこむ

やはり歌詞を合わせてみても、この2つの歌はかぐや姫が地球で生活をする事になってから、月に戻るまでの時の流れを歌詞で表現しているのだと考察します。

まとめ

■かぐや姫の物語の天女の歌とは劇中歌の事である。

■人の情けを育みての意味とは、かぐや姫が人情を知り、感じた気持ちだと考察する。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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