戊辰戦争で使われたガトリング砲の利点と欠点は?威力は凄かったの?
大河ドラマ「西郷どん」
西郷隆盛を好演する鈴木亮平さんの演技もあり好評なようです。
幕末という時代柄、混乱期にあって戊辰戦争が起こったのは歴史の必然でしょう
今日はそんな戦争の中の兵器、特に当時画期的であってガトリング砲に注目します。
戊辰戦争とは?
明治政府を作った薩摩藩・長州藩・土佐藩らを中核とした新政府軍
VS
旧幕府勢力および奥羽越列藩同盟
つまり日本の内戦です。
明治新政府が同戦争に勝利し、国内に他の交戦団体が消滅!
これ以降、同政府が日本を統治する政府として国際的に認められることとなった。
これにより明治時代が幕開けとなります。
ではガトリング砲に焦点を当てましょう。
ガトリング砲は戊辰戦争で初めて使われた武器でした。
アメリカの南北戦争がガトリング砲が使われた最初の戦争と言われています。
ガトリング砲について
威力は?
連射できるため、兵が集中して突っ込んでくる対応では威力は凄かったようです。
単発の中であれば通常装填時間がかかりますからねぇ。
では戊辰戦争で活躍したのか?
と問われれば答えは「No」です。
日本に存在したガトリング砲は当時3つしかありませんでした。
その中で河井継之助が1つを所有していました。
1つしかないため、一面的な活躍はしたものの戦況つまり戦争全体に影響を及ぼすものではありませんでした。
利点は?
単発でパコンパコン打つのが通常だった当時において、ガトリング砲の持つ200発/分の連射速度は驚異だったようです。
下記の動画でガトリング砲のメリットがおわかりいただけます。
確かに速い!
欠点は?
手軽でなかったことです
重いため設置・操作には複数の兵士が必要で、小型砲並みのサイズとなり手軽さに欠けました。
歩兵は密集して真っ直ぐ向かってくる→散りながら接近してくる存在へ変化
→機動性と軽便さに欠けるガトリング砲は野戦では役に立たない兵器となってしまいました。
「るろうに剣心」ではガトリング砲を簡単に右へ左へ方向転換していましたが、そんな簡単にはいかないようです(笑)
価格は?
一丁12000両(現在価格で約10億2000万円程)だったと言われています。
10億円って相当効果ですよねー。
結論から言えば相当ぼったくられたようです。
単純に考えて戦況を打破できない武器に10億円ですからねぇ。
ただ極東の島国であった軍事力で後進国の地位にあった日本にそれを見極めるのも求めることは酷だったでしょう。
まとめ
1.ガトリング砲は200発/分が発砲できる凄い兵器だった。
2.デメリットとして重量が大きく機動性には劣る。
3.価格は現在価値で10億円と明らかにぼったくられた金額だった。