死の秘宝でバジリスクの牙はなぜ分霊箱を壊せる?毒で破壊したの?
「ハリー・ポッターと死の秘宝」でハリーは次々と分霊箱を探し出し、破壊していきます。
分霊箱はそれを作った人物の魂の器。
ヴォルデモートが作った分霊箱を破壊することによってヴォルデモートが三たび蘇るのを防ぐ目的でした。
分霊箱の壊し方は?
分霊箱は闇の魔術に属するものなので 闇の魔術の強い力によってのみ破壊されます。
作者のJ.K.ローリングがインタビューで語ったところによれば、分霊箱を壊せるものは、「バジリスクの毒」「悪霊の火」「ニワトコの杖」の3つです。
さらに、「分霊箱はその入れものが修復不可能なまでに破壊されなくてはいけない」とも語っています。
分霊箱がもし命あるものであれば、その命を奪わない限り破壊したことにはなりません。
形あるものならば、それを使えない状態にするなど徹底的に壊すことが必要です。
バジリスクの牙とは何か?
バジリスクは「毒蛇の王」とも呼ばれ、闇の魔術師“腐ったハーポ”がヒキガエルにニワトリの卵を孵化させ誕生させました。
体長約15m、硬い緑色の皮に覆われ、飼い慣らすことはほぼ不可能とされる凶暴な生物です。
バジリスクの飼い主サラザール・スリザリンは学校を去る時、秘密の部屋にバジリスクを隠しました。
ドアを開くにはパーセルマウス(蛇語使い)の命令が必要だったため、次にトム・リドルがドアを開るまで1000年の時が必要でした。
蛇の一種なのでパーセルマウスに限ってはコントロールできることがありますが、ハリーにはできませんでした。
スリザリンのバジリスクに命じることができたのはヴォルデモートだけです。
バジリスクの眼を直視すると死んでしまいますし、間接的に見ると死は免れますが石化します。
さらにバジリスクの牙は猛毒をもち、噛まれた者を数分で死に至らしめます。
バジリスクの毒は、分霊箱を破壊できるほど強力な力を持っているのです。
バジリスクの牙ではなく毒で破壊した?
「ハリー・ポッターと死の秘宝」では、ハリーがレイブンクローの髪飾りにバジリスクの牙を突き立て破壊する場面があります。
牙に破壊力があるのではなく、ハリーが牙に力を込めたのでもありません。
牙がもつバジリスクの毒が、分霊箱である髪飾りを破壊したのです。
まとめ
映画でレイブンクローの髪飾りはハリーによって宝石を破壊されたあと「地獄の炎」という、闇の魔術により作り出された炎に投げ込まれ焼き尽くされました。
「死の秘宝」でバジリスクの牙がなぜ分霊箱を壊せたかというと、牙に含まれていた毒が分霊箱を破壊できるからです。