ニワトコの杖の所有者はいつマルフォイから移った?ハリーが折った理由は?
Contents
所有権はマルフォイにあった?ハリーが所有者となったのは?
マルフォイ以前の所有者は?
ニワトコの杖はダンブルドアが所有していましたが、そのことを公にしていませんでした。
もともとは『吟遊詩人ビードルの物語』に収録された「三人兄弟の物語」に登場する伝説上の杖で、ダンブルドアはアンチオク・ペベレルが作ったものではないかと考えていました。
この杖は様々な所有者、大抵は暴力的な猛者の手に渡り、「死の杖」や「宿命の杖」といった別名が与えられてきたものです。
ある時点から杖作りマイキュー・グレゴロビッチの所有物となりましたが、ゲラート・グリンデルバルドに奪われます。
さらにグリンデルバルドがダンブルドアとの決闘に敗れたことから、ダンブルドアが所有するようになりました。
しかし誰も予想しなかったことが起こり、別の所有者の手に渡ります。
ハリーとダンブルドアが分霊箱探しから戻って学校に着いたとき、突如ドラコ・マルフォイが現れてダンブルドアに武装解除呪文を浴びせました。
その時から、ニワトコの杖の所有権はドラコに移ったのです。
ハリーが所有者となったのはいつから?
続いて現れたスネイプの攻撃によりダンブルドアが亡くなりました。
そのため現場にいなかったヴォルデモートは、杖の所有権がスネイプに移ったものと誤解したんですね。
しかしスネイプの呪文は、武装解除され杖を持っていない丸腰のダンブルドアに対して放たれたたもの。
杖自体はスネイプに敗れていないので、杖の所有権はドラコのままでした。
ドラコは所有権の移動に気づかず、杖はダンブルドアの墓に遺体と共に埋葬されました。
その後マルフォイの屋敷から脱出する際の戦いでハリーがドラコの杖を奪ったことにより、ドラコはハリーに敗北。
ニワトコの杖はそれを感知し、最終的にハリーを主人と認めていたものと思われます。
ハリーが杖を折った理由は?
ハリーが杖の持ち主だと確信したのはいつ?
ニワトコの杖の持ち主がダンブルドアであることを知ったヴォルデモートは、ダンブルドアの墓を暴きニワトコの杖をわが物とします。
スネイプが杖の主だと誤解しているヴォルデモートは、ナギニにスネイプを殺害させ、自らが杖の主になったものと思い込みました。
しかし、本当の所有者はハリーでした。
禁じられた森で、ヴォルデモートはニワトコの杖でハリーに死の呪いを放ちます。
この時ハリーは自ら死ぬつもりだったため杖が作用して(ヴォルデモートの分霊箱としての)彼を殺したと考えられます。
実はハリーはこの世に戻ることを選び、密かに生き返っているのですが死んだふりをしています。
そんなこととは知らず、ヴォルデモートはハリーの「死体」に磔の呪文をかけます。
ハリーはぐったりと死体を装って呪文を受けたものの「痛みはなかった」と原作には記されています。
これは、杖の主がハリーだからでしょう。
このときハリーは自分がニワトコの杖の真の主人であると悟ったんですね。
杖を折った理由は?
映画では、最後の戦いが終わった後、ハリー、ロン、ハーマイオニーが橋の上に佇んで杖の所有者について語る部分があります。
ハリーはニワトコの杖を手にして「僕のものだ」と言ったあと、おもむろに杖を二つに折り、橋の下に投げ捨ててしまいます。
原作では、ダンブルドアの肖像画の前で「でも、僕は、自分の杖のほうが気に入っていた。だから・・・」と折れた自分の杖を取り出し、ニワトコの杖で元通りに直します。
そして杖を「元の場所に戻します」と言っています。これは、ダンブルドアの墓の中に戻す、という意味だと思われます。
そのあとのハリーの言葉からも”杖の所有者が誰にも敗れず死を迎えると、杖の力は破られることになっている、自分はそれを望んでいる”というハリーの気持ちが読み取れます。
ヴォルデモート亡き今、もはや強大な力を持つ杖は必要ない、と思ったのでしょうね。
映画でハリーが杖を折ったのは、その心情をより分かりやすく映像で表現したものでしょう。
まとめ
マルフォイの館からハリーたちが脱出する時の戦いで、ニワトコの杖の所有者はドラコ・マルフォイからハリーに移りました。
ハリーが最後に杖を折った理由は、自分の杖のほうが気に入っていたことと、ヴォルデモートがいなくなって必要なくなったから。
そして、杖の力が破られることを願ってのことでした。