ハリーとトムリドルが蛇語を話せる理由は?スリザリンの子孫だから?
ハリー・ポッターとトム・リドル(ヴォルデモート)には「蛇語を話す」という共通点があります。
ハリーが最初に蛇語を話したのはダーズリー一家と出かけた動物園で、蛇がブラジルに帰りたがっていることを知った時でした。
ダドリーに不意にパンチを喰らったことで無意識に魔法を使い、檻のガラスを取り去ってしまったんです。
大きなニシキヘビが「ありがとよ」とお礼を言って去っていくのを見て、みなパニック状態でしたね。
今日は「ハリー・ポッターと秘密の部屋」で再び蛇語を操ることになったハリーについて詳しく見ていきます。
ハリーがマルフォイとの決闘で蛇語を話す
ハリーはギルデロイ・ロックハートが主宰する「決闘クラブ」の場で、スネイプの差配によりドラコ・マルフォイと決闘することになりました。
マルフォイが長い黒ヘビを出し、それをロックハートが怒らせてしまったため、蛇はある生徒めがけて滑り寄り牙をむきました。
ハリーは無意識に蛇のほうに進み出て「手を出すな。去れ」と叫びます。
気づいていなかったのはハリーだけでしたが、その時ハリーは蛇語で話していたのです。
ハリーが蛇語を話せるのはヴォルデモートの影響
ハリーが最初にヴォルデモートから死の呪いを浴びた際、母リリーの保護呪文によりヴォルデモートの死の呪文はヴォルデモート自身に撥ね返りました。
「ハリー・ポッターと死の秘宝」で明らかになることですが、その時ヴォルデモートの魂の一部がハリーに取り込まれたのです。
それにより蛇語を操るという特徴がハリーにも表れ、ヴォルデモートの魂の一部が死ぬまでパーセルマウス(蛇語を使う人)でした。
トム・リドルが蛇語を話せるのはスリザリンの子孫だから
パーセルマウスとは蛇語を話す人のことで、その性質は遺伝します。大変珍しい存在です。
知られているパーセルマウスのほとんどはハリー・ポッターを除いてサラザール・スリザリンの子孫です。
例えば、のちにヴォルデモートと名乗るトム・マールヴォロ・リドルもその一人で、彼の母親であるメローピー・ゴーントが生まれたゴーント家は会話にほぼパーセルタングしか使わないほどに蛇語に通じた家系でした。
ゴーント家はサラザール・スリザリンの直系にあたる家系です。
そういった事情が広く知られているため、パーセルマウス=スリザリンの継承者で闇の魔法使い、と思われてしまいがち。
ですが、例えばダンブルドアはかつてパーセルマウスから蛇語を習ったため話すことができます。
また、ホグワーツの戦いではロンがハリーのパーセルタングを真似して秘密の部屋を開けることに挑戦し、数回目で部屋を開けることができました。
生まれつき話せる血筋の人もいますが、習えば習得できるものなのですね。
まとめ
ハリーとトム・リドルが蛇語を話せる理由は、トム・リドルがサラザール・スリザリンの直系の子孫だからです。
スリザリンはパーセルマウス(蛇語を話す人)で、パーセルタング(蛇語)を自在に操る人物で、その素質は遺伝により受け継がれてきたのです。
ハリーの中にトム・リドル(ヴォルデモート)の魂の一部が存在していたため、ヴォルデモートの魂がハリーの中から失われるまでは、ハリーはパーセルマウスでした。
第一巻を書いた時点から、このパーセルマウスのようにシリーズ全体を通じた伏線を張り巡らせたJ.K.ローリングの手腕には脱帽ですね。