村田諒太のオススメ本フランクルの夜と霧!引用される言葉の意味は?
まもなく2度目の防衛戦を控える村田諒太選手。
圧倒的な強さでの防衛が期待されます。
ところでボクシングというと格闘技。
なんとなく野蛮というイメージはありませんか?
ある人もいるでしょう。
しかし、村田諒太選手に限ってはそんなことはありません。
実は彼、大変な読書家でもあります。
村田諒太の凄さ
2012年ロンドンオリンピックのミドル級金メダリスト。
日本人として48年ぶりの金メダル。
(同じ大会で清水選手がフェザー級で銅メダルを取っているがメダル自体も48年ぶり)
そしてミドル級はアマチュアで75kgリミット。
日本人は相対的に層が薄く、欧米は層が厚い階級です。
日本ではスパーリングパートナーさえ不足するこの階級で金メダルを取ったことはまさに前人未到です。
今後も現れないでしょう。
そしてプロでも世界チャンピオンに。
金メダル&世界チャンピオンとまさにアマでもプロでも世界トップを取った選手です。
そんな村田選手、読書家としての一面を見せており、度々本の内容を用いて言葉にします。
一体どんな言葉あるのでしょうか。
特に出てくるのがヴィクトール・フランクフルの「夜と霧」です。
フランクル「夜と霧」について
フランクルとは?
1933年よりウィーンの精神病院で女性の自殺患者部門の責任者を務めていたフランクル。
しかし、ナチスによる1938年のドイツのオーストリア併合で、ユダヤ人がドイツ人を治療することが禁じられ解雇されました。
1941年12月に結婚したが、その9ヶ月後に家族と共に強制収容所に入れられ、父はここで死亡し、母と妻は別の収容所に移されて死亡しました。
フランクルは1944年10月にアウシュビッツに送られたが、3日後にテュルクハイムに移送され、1945年4月にアメリカ軍により解放されました。
そんな体験を綴ったのが「夜と霧」でした
エンダムに不可解判定負けした際に使った言葉
参照:https://ironna.jp/article/6676
村田選手が初めて世界タイトルに挑戦した際、エンダム選手と対戦。
ダウンを奪い、試合を支配しながら不可解な判定負けをしました。
その試合後、彼が友人に対して使った言葉が「夜と霧」からの引用です。
「人生に意味を求めてはいけない。人生の問いかけに応えていくのだ」
そしてもう1つ。
人の立場について
ナチス・ドイツの強制収容所の実体験をもとに書かれた名著「夜と霧」(ビクトール・フランクル著)に登場する労働監視者「カポー」に触れた内容だ。
立場によっては人は時に残酷な態度を取ることについて言及しています。
物事を多面的に見る力
彼が何を言いたかったのかと言えば
「物事を多面的に見る力」ではないでしょうか。
エンダムに判定負けしたのも
「スターダムになる布石」と捉えるか
「ねじ曲げられた判定の結果」と捉えるかは自分次第です。
村田選手は前者と捉えたのでしょう。
様々な見方がある中で中々自分の見方以外で捉えることは中々ありません。
ただ見方を1つ変えるだけで人生が面白くなることを村田選手は言いたかったのではないでしょうか。
まとめ
1.村田選手は日本人で初めてオリンピック金メダル&世界王者になった。
2.かなりの読書家。
3.不可解な判定負けをした際に「乗り越えるべき試練」として捉えた。
4.物事を多面的に見る意識がある。