ヴィンランドサガのクヌート王子!史実では楽土は建設できたの?
大人気漫画ヴィンランドサガ。
2019年にはアニメ化も決定しています。
大人気漫画ヴィンランドサガ
イングランド、ウェールズ、ノルウェー、デンマークを中心として活躍したヴァイキングにまつわるお話です。
主人公トルフィンは少年の頃から優秀な戦士でしたが、やがて戦うことを忌み嫌うようになります。
(るろうに剣心のようだ)
そんな主人公を語る上で切り離せないのがクヌート王子です。
イングランド王、デンマーク王、ノルウェー王と今の世界でいえば3つの王として君臨していました。
2人は少年期に生活を供にした時期があり、大人になってから再開。
クヌートはその時に「この地上の楽土を作る」と理想を語っています。
果たして楽土は建設できたのでしょうか。
クヌート王子
クヌートは西暦995年-1035年の間の人物です。
父はスヴェン王。
漫画ではスヴェンはアシェランドに殺されていますが、史実では戦死したとされています。
兄はデンマーク王ハーラル。
国またいで王様なのなんで?
って思うかもしれませんが、当時は今のようなまとまった国の単位では存在しませんでした。
抽象的に言うなら各地域に王がいて、常に領土争いをしていたのです。
楽土は建設できたの?
楽土建設はできました。
2018年10月現在のコミックスでは
クヌートは1016年イングランド王、1018年デンマーク王を継承しています。
そして史実では10年後の1028年にノルウェー王を継承して
国家連合である”北海帝国”を建設しています。
今ではイングランド、ノルウェー、デンマークは1つの国ですが、当時はそんな国境もなく、地域ごとで小さな国を作っているレベルでした。
それをクヌートはまとめたわけです。
日本も戦国時代は各地域で有力者が争ってましたよね。
それと同じです。
楽土の崩壊
そんな強大な北海帝国を作ったクヌート。
しかしながらその海を挟んだ広大な地域の支配は苦しんだようです。
結論から言えばクヌートが北海帝国を建設してわずか7年、クヌート自身の死とともに北海帝国は崩壊しています。
1035年のことです。
実態はすでにその数年前から崩壊の兆候があり、1033年にはノルウェーは事実上支配できていなかったようです。
そんなこんなクヌートの悲願である楽土建設は一応できましたが、わずかな期間、最大で7年しか維持できなかったわけです。
まとめ
1.クヌートは史実ではノルウェー王も継承して1028年に楽土である国家連合である北海帝国を建設する。
2.支配には苦労したようでクヌートの死後とほぼ時を同じくして北海帝国は崩壊する。