高級メロンの千疋屋は3つある?総本店と京橋と銀座の違いはなに?
冬の果物は何か!?
と聞かれたらダイエット中のわたしはメロウゴールドを挙げます。
あまり聞きなれない果物だと思いますが、簡単に言えばとても甘いグレープフルーツの品種の事です。
毎年旬なのは1~3月ですが、旬が1~3月というだけで実際は12月や4月でも購入出来ます。
グレープフルーツよりも甘く、
グレープフルーツよりも低カロリー、
そしてダイエット食となればもう買うしかないわけです。
そして日本で果物を売っている高級店と言えば千疋屋があります。
基本的に千疋屋と言えば銀座千疋屋を頭に浮かべる人は多いのではないでしょうか?
それほど千疋屋のブランドイメージに銀座が定着しているわけですが、実際には千疋屋総本店、銀座千疋屋、京橋千疋屋の3つが存在するのはご存知でしょうか?
これらは実は別々の企業であり、それぞれに特徴があります。
今回は3つの千疋屋について解説・紹介していきます。
Contents
総本店、京橋、銀座の千疋屋の違いは?
千疋屋の発展の歴史
一度は買ってみたい千疋屋ですが、元々は果物の安売り店として始まっています。
元々は「水菓子安うい処」と言う名前で店を構えましたが、店を開いたのは埼玉県越谷市千疋であり、
現在の「千疋屋」は埼玉県の地名を取った物でした。
現在の高級路線に転向したのは二代目である文蔵で、料亭等に卸した事を経て徳川家のご用達になるに至ります。
3代目の代次郎でフルーツパーラーの前身となる果物食堂を店内に設置し、現在の千疋屋の基礎となる部分が完成します。
3つに独立
この様に千疋屋は三代にわたって発展していきますが、
総本店、京橋、銀座はもともと総本店の番頭たちを暖簾分けして独立させるという、
現代でも顔負けの戦略で1881年に京橋千疋屋が誕生します。
果物食堂は京橋千疋屋(当時は中橋店という名称でした)てから6年後に設置し、その後7年後、
つまり京橋に遅れる事13年に銀座千疋屋は1894年に誕生する事になります。
この様に別々の企業でありながら根っこは総本店の暖簾分けという形で誕生している事から関係ない様で実際はちゃんと関係があると言う事ですね。
その証拠に最近も「千疋屋総本店」・「京橋千疋屋」・「銀座千疋屋」三社共同で、復興支援チャリティーメニューをが企画されています。
商品等の具体的な違いは何か?
同じ商品でも価格差がある?
この様に三代にわたって順調に成長し、
番頭たちに独立させるという事で暖簾分けをした千疋屋ですが、千疋屋といえばメロンが有名ですね。
千疋屋のメロンは静岡産のマスクメロンで、特に糖度が高い事で有名なクラウンメロンという品種を取り扱っています。
が、実は総本店、銀座、京橋の3店舗で基本価格は同じです。
具体的にウェブショップの価格を見てみましょう。
・化粧箱入り1.25kg1個の場合
総本店:マスクメロン1個化粧箱入 税込12,960円
銀座:マスクメロン(化粧箱)1個入(約1.25kg)12,960円(税込)
京橋:マスクメロン1個・化粧箱入(約1.25kg) 12,960円(税込)
・桐箱入り1.25kg1個の場合
総本店:マスクメロン1個桐箱入 税込14,040円~
銀座:マスクメロン(桐箱)1個入(約1.4kg)17,280円(税込) ※1.25kgの桐箱入りウェブ販売はなし
京橋:マスクメロン1個・桐箱入(約1.25kg)14,040円(税込)
千疋屋で扱っている果物は総本店・銀座・京橋いずれも同じ仕入れ元であり、果物それ自体に違いはありません。
ですので価格も基本的に同じなんですね。
これまでこの記事内では各社でマスクメロンの価格が違う、とお伝えしてきましたが間違いでした。訂正します。
価格差が出てくるのは果物を加工して作られるスイーツやサンドイッチといったもので、
各店にはそこでしか手に入らない物がいくつかあります。
各店でしか売ってない人気商品の例
例えば総本店のフルーツ杏仁は店頭か羽田空港店の二か所でしか販売されていなくて、常に売り切れが当たり前の人気商品です。
銀座はマロンプリンが人気で比較的スイーツに強い傾向があります。
また京橋の千疋屋は梅干しふくふくや焼きリンゴなど総本店や銀座に比べて渋めの商品が人気となっています。
フルーツバイキングは総本店と京橋千疋屋が開催
フルーツバイキングは、千疋屋総本店の5店舗、京橋千疋屋の2店舗のみで週に1度の開催です。
銀座千疋屋ではバイキングは行われていません。
千疋屋で最初にフルーツパーラーを開いたのが銀座千疋屋ですので、伝統あるスタイルを貫いているんでしょう。
フルーツバイキングは千疋屋の果物が食べ放題で予約は常に競争です。
食べ放題の予約が取れた人はラッキーですね。
千疋屋総本店
総本店の5店舗はウェブから予約可能ですが、この記事を書いている時点で3月・4月分は満席。
5月の予約開始待ちとなっています。詳しくはこちらから⇒https://www.sembikiya.co.jp
京橋千疋屋
こちらの食べ放題は電話予約のようですね。店舗ごとの申し込みなので、それぞれ確認が必要です。
京橋千疋屋 大丸東京3F パーラー
まとめ
・千疋屋は元々は果物の安売り店
・現在の高級志向になったのは二代目の文蔵から
・元々一つの千疋屋だった物が番頭を暖簾分けという形で独立させたのが銀座千疋屋と京橋千疋屋
・果物の仕入れ元は各千疋屋共通で、店毎の職人や特徴で味が変わる
・また、別の企業だが同じ千疋屋であるためメロンの仕入れ元や価格は同じ
・バイキングは総本店の5店舗、京橋千疋屋の2店舗のみで行われている