ウシジマくん中田とキミノリは最後は？G10ゴトくんとパピコは死んだ？

ウシジマくんのエピソードの中で一見するとハッピーエンドっぽい演出がされている
「楽園くん」
というストーリーがあります。

読者モデルのカリスマを目指す中田広道とその親友である森田キミノリというタイプの違う二人が辿る道を描いた話ですが、楽園くんは本当にハッピーエンドだったのか？

今回は闇金ウシジマくんのエピソードの一つ、「楽園くん」の解説をしていきます。

楽園くん編とは？

楽園くんは前述の通りカリスマ読者モデルを目指す中田広道(センターT)とショップの店員である森田キミノリを中心に展開していきます。

中田広道はただの一モデルでしかなかったものの、
作中で「オサレ皇帝(エンペラー)」と呼ばれるカリスマモデルである後藤(G10、ゴトと呼びます)
に利用される形で危ない橋を渡っていく事になり、

自分が望むポジションを手に入れつつある中、森田キミノリが絡む事でどうなっていくか？といった具合です。

楽園くんは主人公である丑嶋馨の出番が比較的少なく、間接的なかかわり方が中心になる話です。

その後たまに顔を出して重要なポジションになる飯匙倩（はぶ）や幼馴染である情報屋の戌亥も楽園くんが初出である等、
ただの1つのストーリーとするよりは後々に関わる部分もあったりします。

話自体も色々と工夫されている等、ストーリーがただの闇金の話から脱却する起点ともなっている話と言えます。

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登場人物それぞれの最後は？

中田の最後は？

中田広道ことセンターTは自分の夢をかなえる為に次々と悪事を重ねていきます。

最初は自転車泥棒だった行為が次第に麻薬の運び屋、
そして最終的には覚せい剤の売人になる等、自分の夢の為に堕ち続けます。

これはカリスマモデル、オサレ皇帝のG10に唆された事が大きいですが、
実際にこれにより自分がオサレ皇帝になるという夢を叶えます。

しかしその頃になると既に中田広道には売人として噂や女の子を金持ちに売り渡しているといった悪評(悪評とはいえ事実です)が付きまとい、味方がいない状況に陥ります。

ちなみにクライマックスではG10の意見でセレクトショップを開く為に
カウカウファイナンスから借金をする事になり、ここに来てようやく丑嶋馨が直接関わる形になっています。

当のG10が資金を持ち逃げたした事で窮地に追いやられますが、金の回収が目的の丑嶋と、キミノリに救われます。

その後、心を入れ替えた・・・というより理想と現実の差から目が覚めた中田広道と森田キミノリが将来について語り合うところで話が終わります。

一見すると文字通り「ハッピーエンド」の様に描かれていますが、
丑嶋と戌亥の会話から覚せい剤売買の口止めでヤクザ(飯匙倩)に拉致された事を匂わす描写があります。

実はそれもそのはずで、楽園くんの冒頭で監禁されている人物は楽園くんクライマックス後の中田の状況であり、楽園くんのストーリー自体が回想となっている構成となっています。

つまり、物語の冒頭で既に中田広道の人生が終わりを迎える事は既に確定していたと言えます。

森田キミノリの最後は？

では物語のもう一人の主人公である森田キミノリはどうなのか？

森田キミノリは中田広道とは違い既に一度挫折を味わっている事から、中田広道に比べて堅実な生活を送っています。

一見すると森田キミノリ自身はハッピーエンドを迎えそうな雰囲気がありますが、
森田キミノリは物語の終盤に、セレクトショップの金を持ち逃げされた事で窮地に陥った中田を助ける為に
自分が勤めているショップの裏帳簿を持ち出して、それを担保に丑嶋から金を借りています。

森田キミノリ自身には一切の描写こそ無いものの、
裏帳簿を持ち出した事により中田広道同様にヤクザに拉致された事を匂わせていますが、
物語の冒頭での中田の状況を見る限り森田キミノリも飯匙倩とは別のヤクザに拉致された事が分かります。

G10(ゴトくん)の最後は？

物語の冒頭から中田を欺き続けたG10くんはどうなったのか？となりますが、
これはシンプルに飯匙倩に拉致されて、死んだ後に山中に埋められる結末になっています。

物語の中盤まで見せていた掴みどころのない独特の話し方は自分の死の間際まで変わらなかった事から、地のキャラがそのままだったのかもしれません。

飯匙倩がG10くんを埋めた理由はシンプルに飯匙倩が出した金を持ち逃げして海外に逃げようとしたからです。

G10くんが中田をターゲットにした理由というのは作中では明らかにされておらず、
色々な意味で謎を残したキャラとも言えます。

パピコの最後は？

作中では最も出番がある女性キャラで、人気の読者モデルである一方でカフェ店員をしています。

中田が意地でも這い上がろうと思った理由の一つでもあり、憧れの存在として描かれています。

ただ、一癖も二癖もある「闇金ウシジマくん」に登場する他の人物と同じく、パピコ自身も家庭環境という問題をかかえています。

具体的には、親に褒められたことが無い事から自己評価が低く、
男に誘われれば誰とでも(ただしいい男に限る)肉体関係を持つ癖をもっています。

これが中田が破滅する遠因となっていて、中田によって小野(作中に登場する通販サイト社長)に売られて薬物中毒になります。

パピコはそれにより薬漬けの裏風俗で働く事になりますが、パニックにより警察に駆け込み、覚醒剤の事が明るみに出そうになった事で中田が消される原因となっています。

言ってしまえば、パピコの悪い癖で中田が狂い、パピコをクスリ漬けにした事で中田が消されるわけで、中田にとっては疫病神だったとしか言えない存在です。

パピコは警察に駆け込んで以降特に出番が無い為結末がどうなったかは読者の想像にゆだねる形になりますが、
作中で既に壊れている上にクスリ漬けと言う事で普通に考えれば逮捕、
仮に逮捕されなくて執行猶予付きだったとしても社会復帰は難しい事が予想できます。

メインの登場人物の中では唯一死んでいないキャラなので、
考えようによっては作中で一番無事な人物とも取れますが、それは捉え方次第とも言えそうです。

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