もののけ姫のゴリラ(猿)の名前は?モロの君に言ったセリフは何?
様々な生き物が出てくるもののけ姫。
鹿や犬、牛、猪と何でも出てきます。
サンの母親のモロ一族、乙事主に比べて存在感は薄いですが、あるの存在も忘れては行けません。
もののけ姫に登場したこの猿かな pic.twitter.com/oDVI7TBG27
— まな (@manamanasoftban) 2017年3月29日
もののけ姫の猿の名前は?
猿の名前は
「猩々(しょうじょう)」
と呼びます。
この猿ともゴリラともいえないこの生物は一体何なのか、モデルがいるのか調べました。
モデルを推測
名前から推測
「猩々」で検索。
古典書物に記された架空の動物。
各種芸能で題材にもなっており、特に能の演目である五番目物の曲名『猩猩』が有名とのこと。
真っ赤な能装束で飾った猩々が、酒に浮かれながら舞い謡い、能の印象から転じて大酒家や赤色のものを指すこともある。
真っ赤?真っ赤とな?
そして猩々を画像で見てみた。
参照:http://tyz-yokai.blog.jp/archives/1010654279.html
真っ赤な装束。
しかし、待ってほしい。もののけ姫の猿と相当違う。
性質から推測
この猩々のセリフ。
モロの君に言ったセリフだ。
「人間やっつける力ほしい、だからくう」
この「人を食う」猿から注目すると古典に出てきた。
享保時代の怪談集『太平百物語』では、猿退治の話。
内容を記載する。
能登国(現・石川県北部)で、おる武士が化け物屋敷に入り、トイレに入ると誰かが尻を撫でてきた。
武士はこれを捕まえて刺し殺した。正体は年老いた猿で、屋敷の裏には猿に殺された人骨が多数あった。
そしてこの画像。
能の猩々よりはだいぶ近い。
毛は白いがもののけ姫の猿は暗がりなので許容範囲であろう。
故にもののけ姫の猿のモデルとなったのは「猿神」である。
猿神とは?
参照:https://ja.wikipedia.org/
神がつくといっても尊敬の対象ではなく、妖怪としての猿神の扱いであった。
中世の日本の説話集『今昔物語集』『宇治拾遺物語』などには、
猿神は人間に害を為す妖怪として登場しており、
中でも『今昔物語集』巻26「美作國神依猟師謀止生贄語」がよく知られている。
基本的には人を生贄を要求して、
それを見かねた僧侶や武士が猿をしばき倒すのいうのがどの古典も見られるパターンだ。
もののけ姫内でも描写の仕方から負の存在として描かれているので、
妖怪としての猿神がモデルだったと見て間違いないだろう。
まとめ
1.もののけ姫に出てくる猿の名前は猩々(しょうじょう)である。
2.モデルを推測するに名前から検索すると能の題材となった猩々が出てきてその風貌からモデルではないことがわかる。
3.人を食う性質から考えると猿神がモデルとなった可能性が高い。