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死の秘宝の割れた鏡の破片について!ハリーはいつ誰から鏡をもらったの?

2019/01/01
 

「ハリー・ポッターと死の秘宝」で窮地に陥ったハリーたちを救ってくれたのは、屋敷しもべ妖精のドビーでした。

ドビーが救出に現れるきっかけを作ったものが何だったか、覚えていますか?

ハリーがハグリッドの巾着から取り出した鏡のかけら「両面鏡」でしたよね。

この鏡は、いつ・だれからハリーに贈られたのでしょうか。

そしてその鏡がどのようにハリーたちを救うことになったのでしょうか。

不死鳥の騎士団にて、シリウスから贈られたもの

ハリーは『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』でシリウス・ブラックから『両面鏡』をもらいました。

「これを持っていって欲しい」
シリウスは携帯版の本ぐらいの、不器用に包んだ何かを、ハリーの手に押しつけた。

「これ、何?」ハリーが聞いた。
「スネイプが君を困らせるようなことがあったら、私に知らせる手段だ。いや、ここでは開けないで!」

第5巻第24章より

ハリーは包みをもらったものの、ずっと使わないでバッグの底にしまいこんでいました。

1.シリウスとは?

シリウス・ブラックは、ハリーの名付け親です。

純血の魔法使いの一族ブラック家の跡取り息子として生まれました。

しかし家族の純血主義を嫌ったこと、ホグワーツ魔法魔術学校ではグリフィンドールに組み分けされたことなどから一族の異端者扱いされます。

ホグワーツで生涯の友となるジェームズ・ポッター、リーマス・ルーピンらと出会い、後にハリーの後見人に指名されたのです。

2.鏡の能力は?→会話できる道具

シリウスがくれた鏡が再び登場したのは、「ハリー・ポッターと死の秘宝」でハリーが初めて登場する場面です。

バーノン家を出発する準備をしていたハリーは、バッグの底に手を突っ込んで鏡のかけらで指を切り、血を流した状態で登場します。

それからやっと、切り傷の犯人である刃物が見つかった。正体はすぐにわかった。名付け親のシリウスが死ぬ前にくれた魔法の鏡の、長さ六センチほどのかけらだった。

第7巻第2章より

この場面が、後に鏡が重要な役割を果たすことの伏線になっていたんですね~

実際に鏡がその役目を果たすのは、第7巻第23章です。

鏡の破片がキラキラと床に落ちた。そして、ハリーは明るいブルーの輝きをみたー。
ダンブルドアの目が、鏡の中からハリーを見つめていた。
「助けて!」ハリーは、鏡に向かって必死に叫んだ。「僕たちはマルフォイの館の地下牢にいます。助けて!」
その目が瞬いて、消えた。

実はこの時鏡の中に映っていた青い瞳は、ダンブルドアの弟、アバーフォースの瞳でした。

ハリーの必死の叫びに応えてドビーを送り込んだのは、彼だったのです。

つまり「両面鏡」は、魔法を使ってお互いの顔を見ながら会話ができる道具、つまりテレビ電話とでも言えるのではないでしょうか。

映画でなぜ贈られたシーンはカットされた?→重要なシーンと知らなかった?

映画「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」では、シリウスがハリーに鏡をプレゼントするシーンはありません。

この映画が撮影された時点では、第7巻は未発表でした。

シリウスのプレゼントの詳細が明かされていませんでしたたから、重要なアイテムとの認識がなかったのかもしれません。

ちなみにこの、シリウスが持っていたはずの鏡。

一体どようにしてアバーフォースの手に渡ったのでしょうか。

なんと、グリモールド・プレイス12番地のブラック家の屋敷にあったシリウスの遺品をマンダンガス・フレッチャーが盗み、ホグズミードで売っていたんですね。

それをアバーフォースが購入し、ダンブルドアから使い方を教わったというわけです。

まとめ

鏡を向い合せに配置すると、その間に霊が通る道ができる、という説もあります。

ハリー・ポッターシリーズの「両面鏡」にもそんなイメージが投影されていますよね。

三面鏡で合わせ鏡を作るとどこまでも奥へ世界が広がっていくように、向こう側に何があるのかドキドキさせてくれた「両面鏡」のご紹介でした!

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