ダーズリー一家は実はいい人でお金持ちなの?ハリーを預かったりいじめる理由はなぜ?
ハリー・ポッターシリーズでの憎まれ役といえば、ダーズリー家ですね。
バーノンおじさん、ペチュニアおばさん、その息子ダドリーの3人家族です。
彼らにハリーが託され、育てられてきました。
今日はそのダーズリー一家について、彼らの性格や暮らしぶり、ハリーに対する態度についてまとめます。
ダーズリーはいい人で金持ち?
ダーズリー一家の態度は、ハリーに優しいとはいえません。
彼らにとって魔法は「まとも」ではない、理解できない、したくもないものです。
本当はそんなものに関係あるハリーを家の中に入れたくないのですが、ペチュニアはハリーの命がかかっているのを承知しています。
ダンブルドアとの約束だから仕方なく預かっていますが、虐待してご近所に不審に思われたくないので最低限の世話をしているだけです。
またハリーを粗末に扱うことで魔法によるとばっちりを受けることを恐れているのでしょう。
作中で特に裕福であるという記述はないので、お金持ちではないようですね。
ダーズリー一家とハリーの関係
ペチュニア伯母さんの旧姓はエバンズです。
彼女はハリーの母リリー・ポッター(旧姓エバンズ)の姉に当たり、実はハリーにもっとも近い血縁者。
ペチュニアがバーノン・ダーズリーと結婚して息子のダドリーが生まれたのがダーズリー一家なんですね。
なぜハリーはダーズリー一家に預けられた?
ヴォルデモートにより両親が殺され、ハリー自身も死の呪いを受けましたが
リリーは彼を守ろうと死ぬ直前に、意図せず愛による「保護魔法」をハリーに残しました。
この護りの魔法はハリーの中で生きることになりましたが、それに気づいたのはダンブルドアだけでした。
ダンブルドアはこの護りに細工を加え
「ハリーがリリーと同じ血が流れる者の元を家とすれば、この保護は継続する」
状態にしました。
そして、ダンブルドアはこのことを手紙でペチュニアに伝え、ペチュニアはハリーを引き取ったのです。
ペチュニアはハリーを嫌っていますが、魔法やヴォルデモートに関することを他の家族には秘密にしたまま、ダンブルドアとの約束を果たしました。
ハリーは妹の息子、彼女にとっては甥にあたります。
ダンブルドアとの約束を守ったことは、彼女なりのハリーへの愛情表現だったのかもしれませんね。
いじめる理由は?
映画では全く描かれていませんが、リリーとペチュニアは仲の良い姉妹でした。
しかしリリーに現れた魔力が、ペチュニアには現れなかったのです。
ペチュニアはダンブルドアに「自分もホグワーツに入れてほしい」と手紙を書くほど魔女になりたかったのですが、その願いは叶いませんでした。
リリーだけが魔女になれることで彼女への嫉妬がやがて憎しみに変わり、妹を嫌うようになっていきました。
また、『ハリー・ポッターと死の秘宝』で、リリーがホグワーツ魔法魔術学校最後の年にダーズリー家とポッター家の確執がはじまったことが書かれています。
リリーがペチュニアと当時婚約者だったバーノンにジェームズを紹介するため食事会を開いた際に、バーノンとジェームズのケンカが勃発。
両者の関係は悪化したまま、ハリー誕生の知らせを最後に、リリーはペチュニアに手紙を送らなくなります。
このようにハリー誕生前から、ペチュニアもバーノンもジェームズやリリーを嫌っていました。
ですからその息子であるハリーを押し付けられて、彼らは心底迷惑だと思ったことでしょう。
まとめ
ダーズリー一家はいい人というわけではなく、イギリスの一般的な常識人を自認している家族。特にお金持ちでもありません。
ペチュニアはハリーの母リリーの姉で最も近い血縁者あるため、リリーがハリーに残した保護魔法の効果を持続させるためにハリーを引き取りました。
ペチュニアがリリーを嫌っていたことがハリーへの冷たい扱いにつながり、バーノンやダドリーもハリーに対して辛くあたるようになりました。