ナウシカのメーヴェについて!実物を製作した八谷氏について!
ジブリの作品は原作ありきであれそうでなかれ、なんとなく浪漫を感じる乗り物が登場します。
例えば天空の城ラピュタのドーラ一家が乗っているシーンが多いフラップターや紅の豚のサボイアS.21試作戦闘飛行艇、魔女の宅急便であれば乗り物とは違うけど箒(ホウキ)も乗り物になっています。
ところでこういった空想上でしか存在しないと思われていた乗り物を実際に制作して、実際に飛ぶ事に成功した事例がある事はご存知でしょうか?
日本で実際にそれをやり遂げたプロジェクトがあるので、今回はジブリ作品の乗り物の実現をした「オープンスカイプロジェクト」を紹介します。
Contents
オープンスカイプロジェクトとは?
プロジェクトの発起人は?
ナウシカに登場する「メーヴェ」という架空の乗り物に魅せられた
八谷和彦氏が立ち上げたプロジェクトです。
実際に飛行可能な一人乗りのジェットグライダーの開発をするプロジェクトです。
プロジェクト自体は2003年から始まっていて実はかなり長い期間を要しています。
発起人である八谷氏は東京芸術大学美術学部先端芸術表現科の准教授を務めています。
そんな八谷氏がメーヴェの開発に手を付けたのはイラク戦争がきっかけとされています。
ナウシカみたいな人が現れた時に乗る物を作ろう、というのは八谷氏の発言ですがかなりどっぷりナウシカに浸かっているみたいです。
発起人はメディアアーティスト
八谷氏はメディアアーティストと名乗っていて、
これは何かというとコンピュータやネットワークを利用して作られた美術作品をメディアアートと呼び、
それをつくる人の事を指すとの事です。
八谷氏がメディアアーティストとして活躍する根っこには「漫画の中の物が本当にあり得るとしたら、それをどうやって表現するか」という物があり、無理をどの様に表現するのかを考えるのが好きと、過去のインタビューで述べています。
八谷氏がメーヴェを作った背景にはこういった考えがあったみたいです。
メーヴェの公開飛行が実現するまで
計4機の試験体がある
メーヴェはラジコン機として存在した
1/2サイズの物〜現行機であるM-02J(MはMöwe(メーヴェ)の頭文字)まで
計4機存在していて、
初飛行に成功したのは3機目となるM-02で、明星大学のグラウンドで、高度3メートルで80メートルの飛行距離です。
最初の機体である1/2サイズの模型機はラジコン機であり、何度かの飛行試験を行った後に後継機であるM-01が開発される事になります。
ただしM-01は飛行は行っておらず文字通りサンプルみたいな立場の機体です。
その後、初の有人飛行を明星大学で行うのがM-02で、2006年の初飛行を皮切りに計70回の飛行試験を行っています。
構想から公開まで13年
初の公開飛行を実現したのはM-02Jで、2008年の展示を経て2010年に滑走試験を行ったものの、
その際にエンジンが故障するアクシデントが発生した事で2年の計画休止を余儀なくされますが、
休止期間に機体の改造が行われ、
その後2012~2013年に滑走試験をする事になりますが、その間に高級局から飛行試験用の機体信号を取得するに至ります。
本来、2014年に初となる公開試験飛行が行われる予定でしたが、悪天候の為に延期となります。
2015年にエンジンの換装を行い、2016年にかけて試験飛行を経て2016年に初となる公開飛行が行われる事になります。
この様に文章にしてみると分かる事ですが、構想から公開飛行まで非常に長い時間を要しています。
年数にして13年もの長い間夢を追い続けてきたというわけですね。
実際の飛行の様子はニュース等でも放送されたので観た事ある人も多いかと思います。
公開飛行は2分半という短い時間だったものの、八谷氏はインタビューでも満足そうでした。
実際の飛行動画
ちなみに試験飛行では横になって、文字通りグライダーの様な姿勢で操縦していますが、訓練次第では立っての操縦が出来るかも、という様にナウシカの様な光景がみられる日が来たりするかもしれませんね。
また、将来的にどうなるかはわかりませんが、現状量産化や市販の予定等は無く、ナウシカが誕生してもまだ乗れるかどうかも未定となっています。
実際に開発した人がいるので分かりますが、あの文明が一度崩壊した世界でよくメーヴェみたいな乗り物が出来たと感心してしまいます。
一番最近の飛行はいつなのか?
初の公開飛行となったのは2016年ですが、二年を経た現在、飛行試験は2018年12月8日に野田氏の関宿滑空場にて行われています。
先週土曜日12月8日のフライトを動画にまとめました。
M-02J test flight 2018 12 08 https://t.co/MjzDLLgohv @YouTubeさんから— 八谷和彦 (@hachiya) 2018年12月16日
八谷氏は公開飛行を続けている事もあり、もしかしたら今後メーヴェに立って操縦する姿が見られるかもしれませんね。