気になったニュースを取り上げるサイト

マラソンのペースメーカーの実力や報酬は?優勝しちゃったことはあるの

2018/12/14
 

2020年東京オリンピックが迫ってきてますねー。

2018年は猛暑だったことから屋外競技の炎天下での運動の危険性が顕在化しました。

特に危ないのは間違いなくマラソン競技でしょう。
2時間以上もハイペースで屋外を走るこの競技は熱中症になることは間違いなしでしょう。

選手はもとより観客も心配です。

今日はそんなマラソンの中でも謎に包まれているペースメーカー。
別名「ラビット」と呼ばれるその不思議な職業に迫ります。

マラソンのペースメーカーについて

いつから

日本では2007年の福岡国際マラソンから若手育成の目的でペースメーカーが使われるようになりましたが、日本陸連の公認は2003年からでした。

このように日本では比較的最近になってペースメーカーが使われるようになりました。

しかし、歴史は古く元々は1954年の1マイル(=1,600m)レースからペースメーカーが用いられるようになりました。
ペースメーカー=フルマラソンのイメージが強いですが、短中距離でもいたんですねぇ。

選手たちと一緒にスタートしなかったこともあるとか。

フルマラソン自体のペースメーカーは比較的新しく1994年のフランスのランス・マラソンが最初のペースメーカーを用いたマラソンとなりました。
日本はここから約10年の歳月を経て公認することになったんですねぇ。

何人くらい?

レースによって違いますが、日本選手関連でいくと
シドニーオリンピック金メダリストの高橋尚子選手を例に取りましょう。

女子初の2時間20分突破となる2時間19分46秒の世界最高記録(当時)で優勝。前世界記録保持者はテグラ・ロルーペ(ケニア)の2時間20分43秒で、1分近くの更新でした。

この時、ベルリンマラソン側は4人の”男性選手”をペースメーカーに使ったと言われています。

必要性は?

高速化のためには必要です。
もちろんペースメーカーがいる/いないで記録の公平性が保たれないという批判はありますが、上記高橋尚子選手のように世界新記録が生まれれば大会自体に注目が集まり、大きな宣伝効果、スポンサーがついたりするので記録上、商業上で必要だと言えます。

実力や報酬は?

実力的には大会で3-8位に入れる実力の人が選ばれる1つの目安になるようです。

女子選手の場合、上記高橋尚子選手にケースのように男性がペースメーカーとして選ばれることもあります。

報酬ですが、東京マラソンの例でいくと
優勝→800万円、10位→10万円という相場を考えるとその辺が報酬の1つの基準となります。

女子選手のペースメーカーであれば男性選手よりやや報酬が下がる見込みです。

そのまま優勝しちゃった例はあるの?

多く存在します。

2000年に開催されたベルリンマラソンでは優勝見込みだった選手がリタイアしてしまい、ペースメーカーがそのまま優勝してしまったことがあります。
他にも上記のように有力選手とともに第一集団を形成していたが、有力選手がリタイアのため、そのまま優勝してしまうケースは結構あるようです。

雇った側もリタイヤであれば文句も言い難いでしょうからねぇ。
上記の通り元々実力は確かな選手でしょうから。

トラブルは?

トラブルも当然あります。

多いケースは陸上の強豪国であるアフリカの選手が寒い天候のため、本来の実力を発揮できず、
ペース全体を遅らせてしまったケース。

3分5秒からときには3分10秒ほどかかるケースも。

びわ湖マラソンではペースメーカーが道を間違えるという残念なケースもあったようです。

アフリカの選手ではクロスカントリーに代表されるようにアップダウンに強い選手がペースメーカーの場合、
”ペース”を守ること自体に慣れてなかったりもするそうです。
(そもそも雇うなよw)

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© 千客万来ニュース , 2018 All Rights Reserved.