イムホテップとは?実際に恋人に見殺しにされてかわいそうな人なの?
ハムナプトラ1に続きハムナプトラ2にも出てくるイムホテップ。
主人公はともかく敵役で連続で出てくることは非常に珍しいこと。
そんな彼だがネットを調べると「かわいそう」とのコメントが多数見受けられた。
どうしてイムホテップがかわいそうなのか調べてみました。
イムホテップとは?
実際に存在したの?実在の人物。
エジプト第三王朝の宰相を務めた実在の人物の名であり、
祭儀文朗読神官長にして建築や医療と多くの分野で活躍、死後は神格化もされている偉人です。
トト神の神官であり、祭儀文朗読神官長の地位という高い地位にありました。
ナイル川が7年にわたって雨が降らず、深刻な飢饉が発生した際にジェセル王からどうすべきか質問されたところ
「ナイル川の水源の主であるクヌムの神殿に土地を寄進すれば再びナイル川は氾濫するであろう」
と答えたと記す古代文書が発見されています。
また史上初のピラミッドといわれる、サッカラの階段ピラミッドを設計したことでも知られてます。
なぜか映画では偉人ではなく悪役として描かれています。
映画作品における『身分違いの恋愛が元で破滅した』という設定はあくまで作り話です。
映画のイムホテップ
これはイムホテップ pic.twitter.com/h0pCz3hb2n
— 4研DDT (@SouthXatz) 2018年9月24日
大神官だったイムホテップは王の愛人であるアナクスナムンに恋をする。
しかし、それは許されぬ恋。
ただ態度でバレてしまうのか王様に仲を疑われた2人は王様を殺害してしまう。
戦うことも考えた2人だがアナクスナムンはイムホテップのために自害する。
ただ死ぬわけではなくて蘇りを信じて。
そして「死者の書」を使ってアナクスナムンを蘇らせようとするイムホテップですが儀式の途中で王の兵に邪魔され「ホムダイ」という永遠に苦しむ呪いをかけられるのだった。
そして3000年後に復活したイムホテップ。
これが「ハムナプトラ1 失われた砂漠の都」のあらすじである。
復活後にアナクスナムンも復活を試みるも主人公の手柄で再び封印されてしまう。
ハムナプトラ2でも再出演のイムホテップ
(中略して)ハムナプトラ2でもひょんなことから復活したイムホテップ。
ここで大事なのはスコーピオン・キングの存在。
彼は過去に5,000年前に存在したスコーピオン・キングで屈強な戦士だった。
彼はある戦争で敗北寸前だったが、ここでアヌビス神に自分の魂と引き換えに戦争の勝利を嘆願する。
アヌビス神はその願いに応じ、スコーピオン・キングに軍を与え戦争に勝利させ、スコーピオン・キングを永遠の奴隷とした。
そして時は流れて現代。
復活したイムホテップは主人公リックとスコーピオン・キングの不死身の軍隊「アヌビスの軍隊」を得るために戦いを繰り広げるのであった。
イムホテップの可哀想な末路
ハムナプトラ1では超能力を持っていたイムホテップだったが、2の終盤ではアヌビスによって人間として主人公リック、スコーピオン・キングと三つ巴の戦いをすることになる。
そしてスコーピオン・キングが倒された後、イムホテップはリックとともに死後の世界が待つ谷へ落ちそうになる。
ここがイムホテップの可哀想なところ。
アナークスナムーーーン!!
イムホテップの三段オチ顔すき。
最後、オコーネル夫妻を見送りながら、真の愛を目の当たりにして複雑な笑み浮かべるのほんとすこ。 pic.twitter.com/wjUQOOzAni
— TND骸人形 (@otakobouya) 2017年8月5日
2人とも落ちそうになるのだが、リックは妻が助けてくれた一方、イムホテップはアナクスナムンに見捨てられてしまう。
絶望したイムホテップはそのまま死後の世界へ落ちていった。
アナクスナムンはなぜ助けなかったのか?
生前はイムホテップを助けるため自害を選んだ彼女。
そんな彼女がなぜイムホテップを見捨てたのだろうか。
恐らくは「死生観」によるものであろう。
生前→「死者の書」で生き返れる。
現代→死後の世界に落ちると2度と生き返れない。
つまり復活ができない完全な死に彼女は恐怖したのだろう。
この辺を理解していないとイムホテップも浮かばれなそう。
生前を究極の愛と勘違いしていると究極の絶望を味わいそうな気がする。
まとめ
1.ハムナプトラ1に続きイムホテップは復活する。
2.イムホテップはスコーピオン・キングの「アヌビスの軍隊」を得るため再び主人公とバトル。
3.戦いの中でイムホテップとリックはともに死にかける。リックは妻が助けられたがイムホテップは恋人に見捨てられる。
4.アナクスナムンが見捨てたのは死生観の見方の違いだと考えられる。