羊と鋼の森の主人公のモデルは誰?才能について込められたメッセージとは?
「羊と鋼の森」の映画が6月8日から公開されますね。
原作小説が本屋大賞受賞しているので非常に注目度が高いようです。
調律師とピアニストの物語になっているのですが実際に主人公のモデルが存在するのか気になりますよね。
さらに作品の中には才能についてメッセージが込められているとの事でこちらも気になります。
今回は主人公のモデルは誰なのかと作品の中に込められているメッセージについて深掘りしていきます。
主人公のモデルは誰?
主人公のモデルは作者の宮下奈都さんがお世話になっていた調律師さんだそうです。
宮下奈都さんは小さい頃から音楽が好きだったそうで当時3歳くらいに初めてピアノを買ってもらったそうで。
その時に来てくれていた調律師さんがすごく魅力的だったようで無口なんだけど人間性が面白かったそうです。
こんなエピソードも、宮下奈都さんが調律師さんに「この、ピアノは大丈夫なんですか?」と聞いたら「大丈夫ですよ。中に羊がいますからね。」と話してくれたと語っていました。
この調律師さんもお洒落な事言いますよね。
それから宮下奈都さんは羊ってどういう意味だろう?と思ったので「羊って何ですか?」と聞いたら調律師さんは「昔のピアノが作られたころの羊は草原でゆったりと草を食べて成長した羊なので、弾力のある毛の上にふわふわして上質な毛でした。その毛を刈ってフエルトにしてハンマーを作って、それがピアノの中ににいるんです。今、このハンマーを作ろうと思ってもなかなかできないんです。」と話してくれたそうです。
とても優しい方というか調律師としての愛情を感じられるエピソードですよね。
そのエピソードを聞いた宮下奈都さんはピアノの鍵盤をおさえると、羊のフエルトで作成されたハンマーが鋼の弦を叩く。
なのでタイトルが「羊と鋼の森」となったそうです。
作品の主人公はピアニストではなく調律師の青年なので宮下奈都さんがお世話になった調律師さんの影響が強いということがわかりますね。
才能について込められたメッセージとは?
隠されたメッセージとは?
「羊と鋼の森」に隠されたメッセージ。
このように聞くとすごく難しい事なのかな?と思います、しかし宮下奈都さんはすごくシンプルな事をメッセージとして作品に盛り込んでいます。
その中でも僕が個人的に好きな一文があります。
経験や、訓練や、努力や、知恵、機転、根気、そして情熱。才能が足りないなら、そういうもので置き換えよう。
この文を知ってすごく勇気付けられました。
仕事でも部活でもやっていく中で自分には才能がないなと思う事があると思うんです。それでも、才能が無いなら無いなりに出来る事はあるし補える事ができるというメッセージだと僕は強く感じました。
努力すれば才能を越えられるなんて思わせてくれる一文です。
他にもこんなメッセージがあります。
才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって、生きていくんだ。
才能があっても無くても、とにかくやる。
コツコツ自分がしたい事をやる、実践と継続する事の大切さを教えてくれる一文です。
最後にこの一文
才能っていうのはさ、ものすごく好きだっていう気持ちなんじゃないか。どんなことがあっても、そこから離れられない執念とか、闘志とか、そういうものと似てる何か。
カッコイイ事言うなと感じました。
この文を見ると誰だって才能はあるし後からでも才能って付けられるんだなと思いました。
好きな事で生きて行こうと努力している人や挫折している人には是非この言葉を知って欲しいです。
仕事をしている社会人の方から部活や勉強に追われている学生さんもこの作品を是非、観て欲しいです!
まとめ
■主人公のモデルは作者の宮下奈都さんが小さい頃にお世話になっていた調律師さんだった。
■何かに打ち込んでいるや挫折しそうな人に響く強いメッセージが隠されていた。