殺し屋1カレンのありがとうの意味は？最後の結末の意味は？

究極のバイオレンス漫画・殺し屋1。
今日はその最後の迫りたいと思います。

カレンの最後

ヒロイン的な存在のカレン

その前にカレンについて触れておきましょう。

カレンは歌舞伎町のキャバ嬢で垣原が所属していた組の組長の愛人でした。

で、ご存知その組長は第一話で愛人ともどもイチに惨殺されてしまいます。

当初は失踪したと思われていた組長ですが、その後の展開で殺害されたことがわかります。

カレンの登場はその頃、まだ組長が愛人とともに失踪した時点でのことでした。

その後も垣原と時々行動を供にし、垣原の拷問に加担するなどドSっぷりを発揮したカレンちゃん。

事あるごとに物語の要所で出てくるカレンはその容姿も合間ってヒロイン的な存在でした。

じじいとカレン

1巻から登場し続けていたカレンが最終巻10巻でイチに殺されてしまいます。

なんてこった！
そのカレンを殺害するように依頼したのは他ならぬじじいでした。

ちなみじじいはカレンちゃんと一発ヤッています。羨ましい。

実はカレンちゃんはじじいから銃をもらい受けています。
日本で一番危ない町をぶっ壊したイチに銃をぶっ放したくて仕方ないカレン。

そこにイチは現れます。

最後のありがとうの意味は？

そしてイチと遭遇したカレンは銃を打ちますが変態的な戦闘力を誇るイチには当たりません。

結果、刃物を仕込んだ改造靴で喉を切られて惨殺。
その時に「ありがとう」と言ったように見えて絶命します。

この時のありがとうの意味は何だったのでしょうか。

おそらくこれはイチの妄想です。

殺されたくて絶望していたカレンにトドメをさすことができた
という妄想を投影した結果が「ありがとう」でした。

妄想という証拠にカレンはイチを殺したがっていましたが、カレン自身が絶望したような描写はありません。

結末の意味

変われなかったイチ

3年後、イチは殺し屋を辞めて飲み屋で女性をくどくナンパ男になっていました。

見た目はいじめられていた頃と異なり、イケイケになっていました。

そんなイチですが口説こうとした女性にフラれたことでヤケになり缶を蹴り上げます。
それが怖そうなヤクザに命中、仕替えに殴られそうになったところで

元のイチの表情である泣き顔になります。

ここからおそらく昔のイチが覚醒したと思われます。

結局、イチは見た目は変わっても心は強くなれなかったようです。

実際、ジジイはイチは殺し屋として使い物にならなくなった。
新宿という欲望に飲み込まれた、と言っていました。

どんなに戦闘力が上がっても心が強くないと変われないことを示しているのでした。

じじいはタケシに目をつけた

そんな殺し屋として潰れてしまったイチから違う殺し屋を探し出します。

それはヤクザ組織の鉄砲玉だった金子の息子・タケシ。

そしてその金子自身はイチに惨殺されています。これも何かの縁なのでしょうか。

最終話ではタケシはナイフを持って血だらけ姿でイチの前に姿を表しますがすでにイチのことを覚えていないうようでした。

結局、イチもタケシもジジイの思惑の上。
つまりは歌舞伎町という日本一危ない町の”スキマ”を楽しみたいジジイの思いが支配しているのでしょう。