ウシジマくんサラリーマン編小堀の最後は幻覚?嫁と板橋とそれぞれの関係は?
2019年1月、クライマックスに向けて話が加速している「闇金ウシジマくん」ですが、最初の話である「奴隷くん」のインパクトが強くてドハマりした人も多いのではないでしょうか?
しかしその一方でハッピーエンド、比較的ハッピーエンドと言える結末を迎える話もあります。
今回はそんな話の中から「サラリーマンくん編」の主要人物である小堀と板橋、そして小堀の奥さんである結子の関係について解説します。
サラリーマン編の概要
サラリーマンくん編は営業マンである小堀と板橋を中心に話が進みます。
会社や家庭環境に加えて板橋に関わった事で少しずつ壊れて行く小堀がどうなるか?という話です。
もう少し掘り下げると
小堀と板橋では学生時代は同級生、就職後は同期のサラリーマンですが、生真面目な小堀に対し板橋は営業に行く事もなくギャンブルに精を出し、小堀にタカる等典型的なダメ人間です。
ここまでであればただ面倒くさいだけの人物ですが、
問題は板橋が小堀をギャンブルや風俗に誘ったり、果ては小堀が徐々に追い詰められていく原因を作っていきます。
板橋自身は元々優秀な営業マンだったみたいですが、営業を担当していた医師に騙されて借金を背負い、作中の様なクズになった事が描かれています。
基本は小堀が話の中心であり主人公という立ち位置になっていますが、板橋も主人公と言える立場です。
小堀は既婚者であり嫁の結子との間に息子と娘がいます。
割と気が強い嫁ですが、小堀が仕事人間で自分たちに無関心と思い込み離婚まで考えるようになります。
この誤解が解けるかどうかが物語の結末を分岐したとも言えそうですが、
板橋との友情と家庭に居場所がない小堀が板挟みで苦しむ様子が描かれていて、
その中で小堀がどの様な選択肢を選んでいくか、という話です。
嫁との関係
先にも述べた通り小堀には嫁と子供二人がいて、夫を仕事人間だと思い込んでいた事ですれ違いが起きています。
職場でのストレスに加え、家庭でのストレスが加わって
徐々に壊れて行く小堀ですがその様子がかなり痛々しく描かれています。
小堀が自律神経失調症になった事を機に、
小堀が仕事で苦しんでいた事を知って和解し、物語の終盤では仲の良い姿を見せていますが、
そこに至るまでに主な原因は板橋の行動によるものですが、
育児ノイローゼになり一度実家に帰るところまで行ってしまいます。
板橋との関係
小堀と板橋は学生時代から10年来の付き合いです。
二人の関係を表した描写が作中何度か出てきますが、それを見る限り板橋は狂ったりしなければいいムードメーカーで人のいいキャラのだったのだと思われます。
実際最後は自分のやらかした事に対するケジメをつける形で小堀のもとを去りますが、その際見せるポーズは学生時代に見せたポーズだったりもします。
なので、小堀自身も本来の板橋の人間性を知っている事から最後まで友人で居続けたのでしょう。
学生時代の板橋の人間性を窺う事が出来る描写は他にもあり、実は小堀の奥さんである結子も小堀や板橋の同級生で10年以上の付き合いがある関係です。
実際作中でも小堀がいない間に小堀宅に行った板橋は結子と学生時代の思い出話をしています。
サラリーマン編は小堀と板橋に関して正反対の人物像を描いていますが、根っこでは同じ学校の同級生であり友人同士の中で、大人になった二人と子供のままで居続けた板橋の対比の話であったとも言えそうです。
作中最後に板橋は自分がやった事に対してケジメをつけるべく「これ以上自分を嫌いになりたくない」と言う言葉をつぶやいて舞台から退場します。
この発言から分かる通り、板橋は最後の最後で小堀や結子と同じステージに立ったと言う事なのでしょう。
余談:小堀の幸せな日常は幻覚?
ところで素直に読んでいるとサラリーマンくん編は
ハッピーエンドで終わったように見られますが、
ネット上では最後のほのぼのとした風景は小堀が処方された薬の過剰摂取による幻覚といった噂もあります。
楽園くん編の様に一件ハッピーエンドと見せかけて実はバッドエンドな結末もある
「甘くない」ウシジマくんの世界ですが、
最後くらいは小堀を報われた状態にしたいですね。